男性不妊治療

男性不妊治療について

現在日本においては新婚カップルのおおよそ8組に1組は、不妊症といわれています。
女性の不妊症については広く知られていますが、原因の約半数は男性側にあると言われています。当院では男性にも気軽に受診していただけるよう、細かく配慮しています。
 
また、精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術や、無精子症に対する顕微鏡下精巣精子採取術(micro-TESE)も日帰りで行っております。他院で入院手術を勧められたけれども、仕事が休めない、等の方には日曜日も対応しております。

不妊治療は、長期間に及ぶことが多く、経済的な負担も大きくなります。患者様には、長い人生を豊かに過ごして頂くために、「悩みを希望に変えるお手伝い」を胸に、時には、「現実に向き合い、よりよい選択のアドバイス」を、親身になってさせていただく事をお約束いたします。

男性不妊症の検診・診察・治療について

男性不妊症外来では以下のような流れで診察を行います。

1. 問診を行います

受付で記入していただいた問診表をもとに、診察室にて医師が現在の状況についてお尋ねします。
できるだけ詳しくお話しください。

2. 診察を行います

身体所見の外観診察(体格 体毛 恥毛の確認など)。精巣(いわゆる睾丸)や精索(精巣に向かう血管などの束、陰嚢の上側にあります)などの診察、触診。(特段検査の痛みはありません。)

3. 検査を行います

超音波検査(エコー検査)

精巣内部や膀胱、前立腺、精嚢(精液をためる袋でおなかの内部にあります)の検査、精索の静脈瘤の診断などのために行います。

血液検査

ホルモンバランスを含め、肝臓 腎臓機能など一般的な検診も行います。

精液検査

これはとても重要な検査です。専用容器をお渡ししますので自宅で採取して持参してください。

4. 検査結果の説明・治療方針の確定

医師から診察・検査結果の説明があります。これらの内容を総合評価して、最善の治療を考え、ご夫妻と一緒に相談して治療方針を決定いたします。

男性不妊について

Q.

平日は忙しいので受診しにくいのですがどうすればよいですか?

A.

土曜日と日曜日も基本的に診療を行っておりますのでご利用ください。
なお仕事上がりの受診の方も多いです。

Q.

痛みのある検査とか恥ずかしい検査などが心配です。

A.

基本的に痛みのある検査は全くございません。外性器や陰部の診察は必要ですが、完全にカーテンで二重に仕切られた診察室で院長のみとの対面になりますので他者が入ることは一切ございませんので、ご安心ください。精巣や精巣上体、精管などの触診、静脈瘤の血流のエコー検査などはとても大切なので、男性不妊の診療において、これら診察を省略することはできませんのでご了承ください。

Q.

家族にもすべて内緒で来院しているのですがいいですか?

A.

患者さん本人の診療情報は完全に守秘義務で守られます。ご安心ください。しかし妻やパートナーや家族に説明してほしいとの要望があれば丁寧に病状説明させていただきます。

Q.

精子が全くいなかったらどうなるのですか?

A.

いわゆる無精子症といわれる状態です。検診でも少なくない患者さんが無精子症の診断となります。無精子症であれば、精子の通過障害の問題(閉塞性)か精子の産生の問題(造精機能障害 非閉塞性)の二つに分類されます。後者の方が多くみられます。その場合、顕微鏡下精巣内精子採取手術(マイクロTESE)と言われる手術方法で、精巣内部に存在している可能性のあるわずかな精子を探し出すことが望ましいです。精子採取ができれば顕微鏡受精にて妊娠も不可能ではありません。閉塞性の場合も、精子採取はもちろん可能ですし、場合によっては精子の通過経路をつなぎ合わせる手術も可能であります。いずれにせよ、精子がゼロと言われても決してあきらめる必要はありません。対策方法についてもわかりやすくアドバイスいたします。最善の方法を一緒に考えましょう。精子採取についても責任をもってクリニックで手術いたしますので必要な症例には推奨しています。

Q.

精索静脈瘤と他院で言われたのですがどうすればいいですか?

A.

精索静脈瘤は精巣の血流鬱滞などから、時に精子数の減少、精子運動率の低下が起こる疾患です。長期では精巣の萎縮が進む症例もあります。したがって、精索静脈流の診察をもう一度丁寧にさせていただき評価をして精液検査の異常の有無、痛みの有無、または精巣萎縮や男性ホルモン低下の有無についてきちんと検査をさせていただいてから、最終的に適応症例には顕微鏡下精索静脈瘤手術を勧めます。手術がすぐに必要でない症例もありますのでその際も適切に助言いたします。
精索静脈瘤手術については、当院では全例日帰り・局所麻酔手術にて行っています。大きな合併症症例も全くございません。術後、1時間程度の休憩で皆様歩行して帰宅されます。当院では多数の精索静脈瘤手術を執刀してきた院長が全責任をもって、できるだけ痛みのない快適な手術をいたしますのでご安心ください。

Q.

他院で精子が少ないと言われたのです。どうすればいいですか?

A.

一般的な男性不妊症検診を行います。また、もう一度正確に精液検査をやり直すことを推奨します。その結果本当に精子数が少ないのであれば、原因が何かによって、その原因の治療を進めることになります。精索静脈瘤が原因のことが多いので、精索静脈瘤の手術を進める場合があります。また薬での治療が始まる症例もあります。とにかく、精子が少ないと言われたことがあるのなら、男性不妊症検診を受けることが望ましいです。

Q.

不妊症というよりも勃起障害でうまく性交渉できないのですが。これも男性不妊ですか?

A.

広い意味で性行為の障害になることも男性不妊症と言えます。現在ではED(勃起不全)の言葉は非常に有名になり多数の有効な薬剤も使用可能です。性行為障害も大切な問題です。おこまりの症状をなんでもおっしゃってください。ED治療に関しても多数の症例治療経験をもとに、適切に助言治療していきます。ほとんどの方が、適切なED治療薬使用で、とても幸福な思いをしています。是非とも必要な薬は利用すべきだと思います。遠慮なく相談、診療に来てください。
なお当院ではED診療については初診料・再診料ともいただいておりません。お薬代のみが必要で、基本的には恥ずかしい検査も全くありませんので、皆様気楽に再診してお薬の処方を受けておられます。